浄水通りの旧ヌワラエリヤでは
石と木と鉄とコンクリートを主体とした素材でまとめて
お気に入りの絵画とオブジェでアクセントを付けていました。
雰囲気はアジアのリゾート,
特にコロニアルスタイルを主眼としていました。
新しいヌワラエリヤは以前のモノより
もう少し進化させた物にしたいと考えました。
まず、高い天井をどう生かすか！
外部との接点である広く大きなガラス面の扱い！
厨房の位置、サービスカウンターの位置、
バーカウンターの位置、テーブルの配置らを
それぞれ苦慮しながら平面計画を進めて行くうち
天井の高さを生かす中２階を設ける案が
浮上してきました。この案で、がぜん図面に
緊張感が漲ってきました。
素材はやはりコンクリートと木。
この二つをどのようにバランス良く組み立てることが
出来るかがポイントになるだろうなあ〜と
漠然と考えながらスケッチを進めました。
特に、何々スタイル、何々風、みたいなものを
極力排除する事を心掛けながら
インテリアとしての造作は何もしない、
絵画及び、雑貨らで色付けすればいいと考えてました。
出来上がりはおおらかで気持ちのいい空間になりました。
コンクリートの仕上げの荒さと
楠の一枚板のテーブルとカウンターと
椅子の醸し出すハーモニーがこのお店の何よりのご馳走。
テーブル、カウンター、椅子は浄水通りの物を
持ち込みました。
それらは存在感と其々の個性を醸し出しながらも
この空間にみごとに納まっています。
しかしまだ完成ではありません。
これからも小さな変化をくり返しながら成長して行きます。
店内の壁面を飾っている本、雑誌類は
約５０００冊ほどあります。
建築及びインテリアに関するものは
仕事柄必然的に増えたものですが
他の本は雑貨感覚で集まってきた物たちです。
意識してハードカバーにしてます。
私にしてみれば背表紙を見てるだけで
ニヤニヤしたくなる代物ばかりです。
いまでも一週間のうち五日は本屋さんに出向いてます。
いやぁ〜好きなんです！