イング デザイン研究所
イングデザイン研究所のアトリエとして計画された建物です。
住居地域内に計画された為、建ぺい率に制限が有り、
外部空間を建物の外壁で内部空間として取り込みました。
そうする事によりアトリエの使われ方に膨らみ出てきました。
取り込まれた庭は季節の変化を楽しむ事が出来ます。
春には蝶が訪れ、夏はトンボ、秋は青空と風、
冬に降り積もった雪を眺められるのもいい。
ただ冬場はコンクリート打ち放しの為凄く寒い様子が少し気になります。
中央部分は吹き抜けになっていて左右の庭と一体となり
開放感の有る空間をかたち作っています。
2階へは螺旋階段で上がります。
吹き抜けを通じて行われる上下のコミニュケーシヨンは上々です。
イングの長さんとはもうかれこれ20年以上の付き合いが有ります。
彼はグラフィクデザインの領域を掘り下げながら、
デザインの可能性と幅も増幅させている稀な人です。
話も大変に面白い。デザイン論から雑学まで話題はすこぶる豊富です。
彼の掲げる中少企業ののれん作り、企業のデザイン化については
大変に興味の有る提案だと常々考えさせられています。
企業のデザイン化で建物の設計及びショップのデザインを
一緒に手掛けさせて貰いました。
佐賀神崎の井上製麺、筑紫野の福岡ニット、佐賀の中島屋、
八代のねぼけ堂、いずれも面白く楽しい仕事でした。
今後も長さんのデザイン論の深化と進化の飛躍を楽しませて貰いましよう。
イングデザイン研究所 所長 長勝也 これが長さんの肩書きです。