玄関正面右に位置をずらした2階への階段  玄関左手の片引きガラス戸
                            ダイニングキッチンへ
・M・K邸住宅リフォーム

 2010年9月〜10月にかけて行った
 80歳代女性の一人住まい一戸建て住宅、
 施主の仕事はギャラリーのオーナーを勤めながらの
 充実した生活、30年前に建てられたメーカーの2階建て住宅を
 浴室、トイレ、洗面所、台所、食堂等を
 中心にリフォームのプランを練る。
 基本は床、壁、天井の材料をなるべく杉材を使うこと、
 食器棚等の家具類も杉材の無垢材を使うことを心がける。
 

                 初期段階の平面スケッチ
台所の流し台は桧の無垢材にホウロウの流しとガス台を埋め込み
塗装は透明色を施し、桧の生地のナチュラル感を
楽しめるようにと考えてみました。
流し台の右側の壁面を撤去してアルミの片開きドアーを取り付け
外部には小さなテラスを設け室内からスリッパでテラスに出て
台所で使う雑多な用具類を外部に持って行き
台所の周辺がこざっぱりと片付くことを心がけてみました。

                                        造り付けの流し台

       ホーローの流し台
 流し台右手に外部へのテラス

  食器棚、食卓は杉財、
  正面片引き戸の先は洗面所        

檜板に掘り込まれたホーローの流し
右手のドアーはテラスへ













正面の片引き戸を開けたところ
        







 
       洗面所の背いる棚、奥はダイニングの障子

 浴室はパナソニックのシステムバスを設置してコンパクトな浴室になり
 以前のタイル張りの浴室の寒々としたところが解消され気持ちいいバスタイムが
 おくれてるみたいで私としても良かったと喜んでいます。
 洗面台も杉板の無垢材を使い台の上に洗面器を設置しました。
 居間と食堂部分は2階への階段を一部移動して
 開口部を広げ引き込み障子二枚を立て込み
 二枚の障子を引き込むと居間と食堂が一体となって
 気持ちのいい空間が出来上がりました。

 居間はたたみ敷きのままにして以前押入れだったところを
 ベットに作り変えカーテンで隠れるように設え
 以前からの朝夕の布団の出し入れの作業を緩和することにしました。
 また既存の片開きベニヤフラッシュドアーを変更できるところは
 全て杉板戸の片引きとしました。
 開き戸は開くのに面積が必要ですが引き戸は線として処理できるので
 開けた時の姿がきれいに納まるので私は重宝していて
 設計時点から良く取り入れているのです。
 
 ダイニングから玄関への片引き戸、      洗面所、左に洗濯器、奥は浴室
 左障子は居間へ
 
・建物の外部壁面は一部杉板張りとメーカー住宅のままのセメント版に
 塗装が施されている
 部分も含め杉板の立羽目張りとしオスモカラーの塗装を施しました。
 また門扉はアルミの横引きが重たいとのことで
 電動のオーバーハングドアーを取り付け
 コンクリートブロックの塀は上から三段をカットして
 木製の塀を施し道行く人の視線が敷地内の
 様子が少し垣間見れて向う三軒両隣とのコミュニケーションが
 取れるようにと考えてみました。
 また敷地への出入りはオーバーハングドアーをいちいち空けるのも
 大変なので通常の出入りは横のブロックを撤去し
 桧製の片開き戸を設けて出入りできるようにし
 今までまでのように重い門扉を開けての出入りを緩和させました。
 門扉の移設でインターホン及び郵便受け等の新設も行いました。
 既存の外壁は2階部分も含め塗装工事を施し
 痛みの見えるところを補修しました。
 実際、生活をしながらのリフォームは施主にも普段の生活で
 多大な負担がかかってきますが
 なるべくその負担を軽減する工程を組んで切り抜けてきました。
 工事が終わってからの施主の感想は気持ちいいとのことでした。
 
 建物外観の様子                   電動オーバーハングドアー
                              その右は玄関への門扉

                門扉部分詳細
 
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